精神疾患は栄養欠乏が原因になっていることが多いです。
私も長年、鬱とパニック障害に苦しんでいましたが、数百冊の本を読んで栄養が足りてないだけでは?とたどり着き、栄養療法を試したところ半年で寛解しました。その後も栄養はしっかり取り続けているので再発はありません。
食事や栄養で解決できたことを、薬物療法のみでやったり、訳のわからないセラピーをしたりと回り道をしました。

いやいや精神疾患の引き金は過度のストレスでしたよ?
直接の原因は多くの方がストレスでしょう。
しかし、過度のストレスが栄養不足を招き、精神疾患になるのです。
人はストレスを受けると、副腎という臓器から抗ストレスホルモンであるコルチゾールを生成して対抗します。
このコルチゾールの合成に大量のたんぱく質・ビタミンB群(とくにB5)・ビタミンC・亜鉛・ビタミンE・ビタミンAなどが消費されるのです。
こうして栄養が足りなくなると、消化能力が落ちてさらに栄養不足になったり、ホルモンが作れなくなったりします。
なかでも、幸せホルモンであるセロトニンが作られなくなると、鬱や不安、パニックなどを引き起こしてしまいます。
すると、更にストレスが大きくなるという負のスパイラルに陥ってしまいます。
長期間、大きなストレスを受け続けると、最終的に副腎が疲弊してしまい、必要な量のコルチゾールを分泌できなくなってしまいます。これは副腎疲労と言われています。
副腎疲労の症状にも、鬱や不安、パニックなどがあります。
つまり、栄養を入れてあげないと負のスパイラルから抜け出すのは難しいのです。

精神病の治療薬は意味ないの?
精神病治療薬は症状を抑えるだけです。
もちろん無意味ではありません。
身の回りの精神的ストレスを解消することが前提ですが、薬で病気の症状によるストレスを減らし、コルチゾール合成による栄養の消費を抑えることで病気が治っていくかもしれません。
私は薬+栄養で治しました。
精神疾患は未知の部分がまだ多く、今回の栄養療法が通用しないこともあるかもしれませんが、栄養状態を整えることは健康にとって必ずプラスになるので一度試してみてください。
私も『もう一生治らない』と諦めかけたこともありましたが、いつか必ず良くなります。
焦らないで継続して乗り越えていきましょう。
それでは必要な栄養素を解説していきます。
糖質
血糖値の安定はメンタルの安定に繋がります。
一日三食、茶碗一杯の白米を食べましょう。食べ過ぎはNGです。できれば押し麦か、もち麦を混ぜるとより良いです。
避けるべき糖質食品は、小麦製品と多量の砂糖が含まれる食品です。
これらの食品は急激に血糖値が上がり、その反動で急激に血糖値が下がり低血糖になってしまいます。
コルチゾールが十分生成されていれば低血糖を防いでくれますが、副腎疲労になっていたら対処できません。
この低血糖時に起こる症状が不安、パニック、手の震え、息苦しさなどです。
もし低血糖になってしまったら、軽く糖質を摂取してください。
おすすめは果物、ハチミツです。
タンパク質
最重要栄養素です。
身体はタンパク質と水分で出来ています。
栄養の吸収も運搬も、タンパク質を十分摂取していないと出来ません。
質のいいタンパク質をたくさん摂取しましょう。
摂取目安は、体重×1.5~2÷1000です。(例:体重50㎏の人→タンパク質75g~100g)
主なタンパク質が豊富な食品は、肉と魚が100gあたりタンパク質15g~20g程、たまご1個あたりタンパク質6g程、豆腐100gあたりタンパク質6g程です。
食品のみでは難しい人はプロテインを活用しましょう。
むしろプロテインのほうが吸収されやすいので、消化能力が衰えている人にとってはいいかもしれません。
オススメはマイプロテインのホエイプロテインです。
安くて吸収率がいいです。

ビタミンB群
ビタミンB群は、糖質・たんぱく質・脂質の分解や代謝のサポートをします。
つまりビタミンB群が不足していると、タンパク質をたくさん摂取していても無駄になるということです。
精神疾患の治療に重要な、コルチゾールやセロトニンなどのホルモンの合成にも必要です。
サプリメントで不足しないようにしましょう。
オススメは
もしくは
この2商品をオススメする理由は、シアノコバラミンではなくメチルコバラミンなこと、葉酸が人工的なfolic acidではなく、天然型のfolateであることです。
ほとんどの商品はfolic acidで、発がん性の恐れがあります。
ビタミンC
ビタミンCは、コルチゾールやセロトニンなどのホルモンの合成に必要です。
また、副腎の回復にも必要です。
オススメは
ビタミンD
ビタミンDは、神経伝達を正常にする働きがあります。
日光を浴びることで生成することが出来ます。
外出機会が少ない方はサプリメントで補給しましょう。
オススメは
オメガ3脂肪酸
オメガ3脂肪酸は、慢性炎症を治してくれます。
慢性炎症は体内で多く、あまり自覚はないかもしれませんが、炎症によるストレスはかなりのものです。
また、栄養の吸収を妨げたり、セロトニンの合成を阻害したりと病気治療の大敵です。
オメガ3は青魚に多く含まれています。
魚を食べない方はDHA/EPAサプリメントで摂取しましょう。
オススメは
ミネラル類
ミネラルは、体の調整役、体の構成材料、代謝などに関わる酵素の構成成分として、さまざまな働きをしています。
ミネラルが不足していると、ビタミンは働きません。
ミネラルの中でも特にメンタルに影響を及ぼすのが、鉄、亜鉛、マグネシウムです。
オススメは
どれも今日から行動できるのでぜひ実践してみてください。